日々帳

2021年

12月28日

今年ももうすぐ終わります。
周りにご迷惑をおかけした一年でした。
来年はなんであれ、周囲にご迷惑をおかけしないようにしたいと思います。
よいお年をお迎えください。

12月17日

BOOTHのほうの新刊はすべて発送いたしました。到着のご連絡をいただき、ほっとしています。ありがとうございました。

12月14日

坊ちゃん、お誕生日おめでとうございます。

ほぼ毎年短編やSSなどなにかしか書いていたのですが、今年は新刊で力を使い切ってしまったようで、ピクシブのほうにこれまでのまとめをアップしました。
(紙の本のほうも再録なので、書き下ろしがなく、坊ちゃんには申し訳ないです)

去年の私なら「なんとしても書き下ろしを!」と無理したでしょうが、字書きとして強すぎるこだわりを手放したいま、「書けないときは書けない」と淡々としている自分に少し驚いています。

12月8日

昨夜、東京オペラシティのフジコ・ヘミングさんのコンサートにまた行きました。今日で持ってるチケットはおしまいです。
とても広い会場でしたが、私は紀尾井町もここもなぜか左側の席を選んでしまい、弾いているフジコさんの姿はまったく見られませんでした。
でも集中して静かに聴けるので、それはそれでよかったです。

紀尾井町よりも体調がよくなったようで、少し安定した演奏でした。

曲目は紀尾井町とほぼ同じです。やはり「遺作」が好きです。最後、ここで終わるの?と思うぐらい唐突な終わりが好きなのです。

月の光、ハンガリー協奏曲、そして今夜はラ・カンパネラが素晴らしかったです。弾き終わったあと、おーという声とともにたくさんの拍手がホール内に響き渡りました。
フジコさんは「お客様、たくさんの拍手をありがとうございます」と胸に手をあてて、深くお辞儀しました。

最後の曲はやはりトロイメライで……。その晩のトロイメライはとても純粋で、悲しく、ぽろぽろ涙がこぼれました。

素晴らしい時間をありがとうございました。

よい体験でしたので、来年も行こうと思います。

12月7日

今年の坊っ誕は新刊を発行することもありまして、ネットではまとめ的なものにしようとフォルダを漁っていたら、去年の「貴方の香りが今宵私を狂わせる」のカットした部分の原稿が見つかり、読み直してみたら、これはこれで自分は好きだなあと思い、いまプライベッターのほうに上げています。
本を読んだ方限定なので、パスワードが必要です。
よろしければどうぞ。
https://privatter.net/p/8240307

ベッターに書いたら、整理してこちらにも掲載します。こちらもパスワード制になります。

12月3日

フジコ・ヘミングさんの紀尾井町ホールでのコンサートに行ってきました

この日、とても体調が悪いとご本人が最初におっしゃいました。その言葉どおり、ミスタッチが多く、一部弾き直したかな?と思う箇所もありました。とてもハラハラしました。
でもエオリアンハーブ、遺作は素晴らしかったです。トルコ行進曲は、ピアノを習っていた時によく弾いた(弾かされた)曲なのでその頃を思い出してしまって集中できませんでした。

二幕に入って、パヴァーヌをお弾きになりました。テンポが少し早く、情緒が薄めでしたが、ところどころ胸に響く音があり、涙が出ました。

ハンガリー狂詩曲はすばらしかったです。時に重くお腹を掴まれて引っ張られ、時に軽やかに踊り、高音はピッコロのように、低音は弦楽のように聴こえて、まるでひとりオーケストラのようでした。

聴いているうちにピアノの音が身体の中に入ってきて、身体中が音でいっぱいに満たされたような、そんな経験をしました。初めてのことです。

ラ・カンパネラはボロボロでした…。

終わってからご本人が「今日はたくさん間違えました」「今夜のわたくしは頭がおかしくなってたかもしれません」「次はうまく弾きます」と誠実に話し、場内はあたたかい雰囲気になりました。
終わりの曲は「トロイメライ」でしたが、このときもシューマンの…というところを言い直していました。